

本日のお花
はじめに
最後にペテロが語りだしたのが、預言どおりにキリストが出現したことは、万物更新の時が「到来した」ことを指し示しているということでした。これは何を意味するのでしょうか。また、これが人類にどのような祝福をもたらすのでしょうか。
初代教会第二回目の福音宣教も今回で大詰めです。最後まで、このメッセージの重要性に耳を傾けて参りましょう。
万物更新の時
使徒行伝3章21-24節(新約185p)
3:21 このイエスは、神が聖なる預言者たちの口をとおして、昔から預言しておられた万物更新の時まで、天にとどめておかれねばならなかった。3:22 モーセは言った、『主なる神は、わたしをお立てになったように、あなたがたの兄弟の中から、ひとりの預言者をお立てになるであろう。その預言者があなたがたに語ることには、ことごとく聞きしたがいなさい。
3:24 サムエルをはじめ、その後つづいて語ったほどの預言者はみな、この時のことを予告した。(23節は意図的に後に回しています)
万物更新の時、それは「旧約聖書の預言通りに神様が人類を罪とその呪いから救い出すために定めておられた救い主であるイエス・キリストに、その使命を果たさせ、約束されていた聖霊の祝福が、信じる者達の上に成就する<時>」の到来をいいます。
前回までの箇所で強調されていたイエス・キリストに関する内容を信じること。そして、これまでは聖書の預言に全身全霊で従わず、中途半端にしか受け止めてこなかったことを本心から悔い改めること。また、今後は信仰と実際の生き方が矛盾しないクリスチャンとして生きる決断をしたことを象徴するバプテスマを受けて、その決心を公にすること。これを成し遂げた者が、本来神様に背いた者に臨むことが定められている23節の結末から救われるのです。
イエス・キリストのような救い主は他に存在しない
3:23 彼(キリスト)に聞きしたがわない者は、みな民の中から滅ぼし去られるであろう』。
人はみな、なにかしらの主義主張(無神論者を含む)、思想信条、あるいは宗教の教えを拠り所に生きています。これらは人生を有意義なものにするために大きな力と成り得ます。また、これらは私たちにかけがえのない希望、喜び、そして励ましを与え得るものです。
キリストの教えは、他の優れた思想や宗教を軽んじ、排除するものではありません。ただ、イエス・キリストには、他では代用できない唯一無二の役割が神様から与えられています。このことを聖書は証言し、これまでの人類の歴史がそれを証明しているのです。(この主題については、別の機会に譲ります。)
これを踏まえた上で、ペテロがここで強調していることとは、神の祝福を永遠に受け続ける特権が最終的に与えられる「(神の)民」としての資格が剥奪される人々がいる、ということ。そして、それはイエス・キリストを救い主と信じて従わない者だと証言しています。
すべては、地上の諸民族が一人でも多く、神様の永遠の祝福を受けるため
3:25 あなたがたは預言者の子であり、神があなたがたの先祖たちと結ばれた契約の子である。神はアブラハムに対して、『地上の諸民族は、あなたの子孫によって祝福を受けるであろう』と仰せられた。
3:26 神がまずあなたがたのために、その僕を立てて、おつかわしになったのは、あなたがたひとりびとりを、悪から立ちかえらせて、祝福にあずからせるためなのである」。
聖書も、歴史も証明している通り、ユダヤ教もキリスト教も、現代まで迫害の歴史、そして戦争が絶えない歴史であったことが証明されています。明らかに他の民族の尊い命を無惨に奪い去った罪深い、許しがたい出来事もありました。
聖書が神様に対して悔い改めを宣言しているのは、すべての民、すなわちすべての主義主張、思想信条、そして宗教を重んじる人々に対してなのです。それには当然、ユダヤ人もクリスチャンも含まれます。
聖書は、この世で犯されるどんな神様に背く罪も、最後の審判の時にことごとく裁かれることになると預言しています。この世界には神様が定められた、いくつもの「万物更新の時」が存在します。過去には、ノアの洪水時代、イスラエル民族が聖書を授けられた時代、救い主に関する預言を成就した時などです。未来については、黙示録が預言する千年王国が到来する時、そして最後の審判が行われ、真の神の民が天国に迎え入れられる時などがあります。
「万物更新の時」は、神様の基準とご計画に基づく壮大なものなのです。それらのご計画がみごとに収められているのが、神様の預言書である旧約と新約を合わせた聖書です。この神様のご計画と祝福に関わる契約(神様の約束)は、最初にイスラエル民族に与えられました。それは、イスラエル民族が他の民族より優れているからでも、神様に忠実だったからでもありません。申命記7章で、神様はイスラエルの民に次のように語っています。
7:7 主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの国民よりも数が多かったからではない。あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。
…7:9 それゆえあなたは知らなければならない。あなたの神、主は神にましまし、真実の神にましまして、彼を愛し、その命令を守る者には、契約を守り、恵みを施して千代に及び、
7:10 また彼を憎む者(本気で従わない者)には、めいめいに報いて滅ぼされることを。…
また、今日の最後の節である26節に書かれているように、神様はペテロを通してイスラエルの民に「(神様の御心に背く)悪から立ちかえらせて、祝福にあずからせ…」と語り、
最終的には、一人でも多く神の民が永遠の祝福を受けることができるようになるためだと、その前の25節で語っているのです。
おわりに
『地上の諸民族は、あなたの子孫によって祝福を受けるであろう』(25節半ば)
「あなたの子孫によって」とありますが、「あなた」とは、神様が特別に選んだイスラエル民族のことですが、「子孫」はわざと単数形で書かれています。その理由は、人類を罪と呪いから救うことのできる唯一無二の救い主、イエス・キリストを指し示すためです。
聖書は、人の努力、修行、徳を積むことでは、この世の罪と呪いを永遠に解決することはできないと主張しています。神様の一人子こそが答えであり、希望なのです。